田西会館社長のブログ
① このテーマでは数回書きたいと思ったので、カッコ書きで「その1」とタイトルに入れてみました。 とは言いながら… 続きを読む
2019/03/30
① このテーマでは数回書きたいと思ったので、カッコ書きで「その1」とタイトルに入れてみました。
とは言いながら、どこから書いてよいのかわかりません。
一経営者としてはこの改革に「振り回されている」という感覚がありますが、そう思うことは不謹慎なのかも知れませんね。
② とはいえ、働き方改革に反対ではありません。むしろ、大賛成です。
東京でサラリーマンとして働いているとき、その当時トリンプ日本法人社長だった吉越浩一郎さんの本を何冊か読み、ワークライフバランスという言葉も知りました。もう15年くらい前のことです。
やっと、ここまできたか、という感じです。
弊社も遅ればせながら労働時間の短縮に舵を切りました。
③ 1つだけ視点を変えて書きたいことがあります。
労働時間が短くなって良かったと思う方は多いと思います。ただ、働いているときには「労働者」であっても私生活においては「消費者」です。消費者の立場からみて何か感じることはないでしょうか?
先ほど「弊社も労働時間を短縮した」と書きましたが、レストランの営業時間を1年ほど前から短縮しました。思い切って夜の営業を打ち切り昼の営業のみとしました。お客様の側から見れば、「田西会館のサービスが悪くなった」と受けとめた方が多いと思います。一般宴会はこれまでと同じく夜も営業していますし、レストランも予約をいただけば夜に開店するのですが、やはりいまだに「レストランを夜に開けて欲しい」という声を多く聞きます。そのことは大変ありがたいことですが、会社を守る立場からはこれ以上従業員さんの(私自身の)負担を増やすことは不可能だと考えています。
同様のことはほかの会社でもあります。セブンイレブンも営業時間の短縮を検証しているようですし、宅配サービスも以前よりサービスの質が低下しました。公益社団法人北海道トラック協会の広告で「トラックドライバーの働き方改革推進のため適正な運賃・料金のご負担に理解のほど、よろしくお願いします」というものもありました。
このように働き方改革というのは、消費者の立場から見れば「サービスの質が悪くなりながら料金は高くなる」という要素があります。もちろん会社の努力で飛躍的に生産性を向上させられるかも知れませんが、限界があると思います。働き方改革というよりも人手不足が原因と言うべきかも知れませんが、いずれにせよこの流れは止められないですし、止めるべきことでもないと考えています。
今年は消費税が増税される予定です。働き方改革による消費者にとっての不都合と増税。
御代替わりと改元に伴って、この一年が私たちにとって良い方向へ進んでいくその一歩となればいいなと思っています。